毎日の食卓にのぼる野菜をはじめ、私たち人にとって植物の存在は欠かせないものです。 ハーブやアロマをはじめ、植物の恵みを日々の暮らしに取り入れて、「より豊かにそして健やかに」。そんなコツをお伝えしていきます。
昔の哲学者がこんな言葉を残しています。
「人は自然から離れるほど病に近づく」(ヒポクラテス)
何千年も昔からこのようなことが言われていたことは驚きです。
必要不可欠だと感じなくても、森に行けば空気が気持ちよいと感じるものです。 昨今のキャンプやアウトドアブームも、人がなんとなく自然を求める行動のひとつなのかもしれませんね。
私が植物療法に出会ったのは6年ほど前のこと。
植物療法とは、主にハーブやアロマを用い、心と体にアプローチする療法のことです。
当時、子育てと仕事で毎日が過ぎていく日々の中、自分に目を向けるきっかけを与えてくれたのが植物療法でした。学びを深め実践するにしたがって、自分の心身が整い、感じていた不調が次第に軽くなっていきました。 何より自分を大切にできる時間を意識的に持つことの大切さ、そして植物の持つ力に改めて感動したのでした。
私たちは日々揺らいでいます。
心も、身体も全く同じ日はありません。
元気な日もあれば落ち込む日もある。
特に女性は月のリズムで体調が左右されやすいもの。
昨日は美味しいと思ったハーブティーが、美味しく感じられない日もあります。
それほど私たちの感覚は繊細にできているのです。
そんな日々に、ハーブやアロマをセルフケアとして、選択肢に入れてもらえたら嬉しいです。
まずは簡単に始められることから。
・ハーブティーを飲んでみる。
・自分の好きな精油の香りを楽しむ。
・植物を育ててみる。 ・花を飾ってみる。
〇〇しないといけない、ではなく、自分が心地よいと感じることを大切に、セルフケアの時間を作ってみましょう。
まずは自分のために。
そして大切な周りの人のために。
ハーブとアロマのある暮らし、一緒にはじめませんか。
土屋 敬子
yadorigi店主 植物療法士/服飾作家
yadorigi