『ことばのかたち』...気持ちにふれる絵本の紹介です...
人は毎日言葉を発する。
けれど自分の声がどんな音色かはほぼ分からない。
あなたの声が周りの人や相手へ届くイメージを想像してみてはどうだろう。。。
日常は取るに足らない会話でつながる。
ふと心に触る言葉が転がり、
するりと流れていく言葉、
とどまる言葉、
つながる言葉 などが
ことばの向こう側にあるキモチへ 引き込まれていく。
今回おすすめする絵本
『ことばのかたち』 作:おーなり由子 発行:講談社
~はじまりの文章~
『もしも 話す言葉が目に見えたら どんなかたちをしているだろう』
言葉を試食する感じで思考してみるのもよいかもしれない。
もしも話す言葉が目に見えたら、絵本のようなカタチが好ましい。
絵と共に流れる言葉は ほどよく転がるようだから。
伝えたことが伝わるか それは分からない。
ならば 感じていることを機嫌よく表せばよいではないだろうか。
そのうえで 心地よく受け取ってくれる誰かと繋がることが望ましい。
誰もが声、仕草、動作から滲みだすカタチらしきものをもっている。
説明のようなことではなく 雰囲気的なもの。。。
絵本というツールは雰囲気のほどよいものだ。
絵のチカラと言葉の響きが適度に触れてくる。
幼い子どもから 大きくなった人へ寄り添い、
すう~っと言葉の向こう側にあるキモチに入り込んでいく。
言葉が目に見えるのなら…
…言葉は絵本のようなイメージであるといい。
多田 ともみ
絵本専門士
アートコミュニケーター
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