多田ともみ

絵本専門士のおすすめ絵本  -4-

2024.07.11

黄色い

車窓から流れる風景を 目に映している


黄色が飛び込んでくる
根も葉も茎も花も全てを開き
「やあ!」と声を掛けられた気分
それは道端のたんぽぽの 黄色
触れたくなる 可愛いたんぽぽ
それは 黄色の不思議


小さなミツバチが 遊ぶように花粉を集める
花々を行き交い季節を集めている

小さなミツバチは花粉袋に黄色い花粉をいっぱい詰め込み
巣へと持ち帰る

ミツバチは仲間の口から口へ花粉を移し交わすと
発酵し花粉は黄金色の蜂蜜に変わる

花粉が黄色である理由がある
引き寄せる秘密がある
希望を抱くような その明るさ

レモンの黄色 夏のレモン水が体内に風を通し
グラスの水にはレモンの黄色い皮が揺れている

向日葵の黄色 太陽の力を纏い明るく笑う
小さなミツバチが黄色い花粉を集める世界
それが美しい出来事だということを知った

そして黄色は
希望を抱くような明るさを放ち
形を変えて身の周りに存在する

黄色い秘密を受け取ろう



黄色いおすすめ絵本と書籍
たんぽぽのこと 文:竹内敏晴 文と絵:長谷川集平 発行:温羅書房
ハチのいない蜂飼い 著者:西村玲子 発行:天夢人


多田 ともみ

絵本専門士 
アートコミュニケーター
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