HEALTH&BEAUTY

VOL.3 子宮内膜症・子宮筋腫 ─20歳から知っておきたい女性の子宮トラブル

ぎふ子宮頸がん予防啓発キャンペーン「パピキラ」。県内の産婦人科医監修の元、啓発記事を発信します。

2026.01.30

女性の子宮に起こりやすい疾患として、「子宮内膜症」「子宮筋腫」があります。
どちらも良性の疾患ですが、日常生活や妊娠に影響を及ぼすことがあるため、正しい知識と早めの検診が大切です。

県内の産婦人科の先生にその症状と予防方法を伺いました!

操健康クリニック婦人科部長・婦人科健診センター長

堀昌志先生
1989年藤田医科大学を卒業し、岐阜大学産婦人科へ入局。1996年岐阜大学大学院を卒業し、博士号を取得。東海中央病院産婦人科部長等を経て、操健康クリニック婦人科部長に至る。

子宮内膜症


子宮内膜症とは

 子宮内膜症は、本来子宮の内側にしかないはずの子宮内膜が、卵巣や子宮と直腸の間などの子宮周辺にできてしまう疾患です。患者の多くは20〜30代で、特に30〜34歳にピークがあります。不妊のリスクを高めることもあるため、妊娠を希望する方は注意が必要です。

子宮内膜は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖しますが、子宮以外にできると経血がうまく排出できずに溜まったり、周囲の組織と癒着を起こすことがあります。卵巣にできる「チョコレートのう胞」は、放置するとまれに卵巣がんに進行する可能性もあるため注意が必要です。

 即ち、血管をしなやかに保ち、排卵、妊娠、分娩、乳腺の発育、皮膚のコラーゲンを保ち皮膚をなめらかに女性らしくする作用だけでなく、脂質の代謝を助け、血管を柔らかくして動脈硬化を防ぎ、骨量を維持するなど、健康維持に欠かせない役割を持っています。
 一方、プロゲステロンは妊娠の成立や維持に必要で、妊娠に備えて子宮内膜を整えるといった重要な働きがあります。

どんな症状がでる?

 症状の代表は月経痛で、患者の約90%が経験します。月経を重ねるごとに痛みが強くなり、月経時以外でも腰痛や下腹部痛、排便時の痛みを伴うこともあります。市販の鎮痛剤では鎮痛剤で痛みを和らげることはできますが、病気の進行を止めることはできません。

子宮筋腫

子宮筋腫とは

 子宮筋腫は、子宮にできるコブのような良性腫瘍で、30〜40代の女性に多く見られます。筋腫の種類は、粘膜下筋腫(不正出血や不妊の原因になる)、漿膜下筋腫(大きくなるまで自覚症状が出にくい)、筋層内筋腫(大きくなると不正出血や流産・早産の原因になる)があります。卵巣から分泌される女性ホルモンによって成長し、閉経に近づくと発育が止まります。

どんな症状がでる?

 症状は筋腫の位置によって異なります。子宮内側にできる筋腫は小さくても月経量が多くなり、貧血や頻尿、便秘を引き起こすことがあります。外側にできた筋腫は大きくなっても症状が出ない場合もあります。不妊や早産、流産のリスクは位置に関わらずあるため、妊娠希望の方は注意が必要です。

検査と治療

 子宮筋腫は超音波検査で簡単に診断できます。小さく症状がなければ治療は不要です。治療が必要な場合は、妊娠希望や年齢に応じて、筋腫だけを摘出する手術や子宮全摘術、女性ホルモン剤での月経調整、鉄剤や鎮痛剤による症状緩和などが行われます。

 子宮内膜症・筋腫ともに原因ははっきりとは解明されていませんが、いずれも女性に起こりやすい良性疾患です。悪性ではありませんが、生活に支障が出るほどの月経痛や過多月経、不妊や流産の原因となることがあります。症状の有無にかかわらず、20代から定期的に婦人科検診を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。

岐阜新聞社発行
2025.11.11発行「ぎふのはね」12月号


パピキラ
¦kill Papi make kira2✧¦とは?

子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)をなくし「ぎふの女性がずっとキラキラ輝けるように」という想いから生まれた予防啓発キャンペーンです。
男女ともに病気について正しく知り、定期的な検診を受けましょう。

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