小鳥のさえずりやちょうちょ、たんぽぽや梅などの花がほころぶ春。全ての四季の中で、一番自然の愛おしさを感じる季節かもしれません。季節の季語と、春のお花をご紹介。せっかくの季節、外にお出かけしてみましょう♪
「春分の日」だけじゃない!
1年を24つに分けた「二十四節気」でみる春の暦
啓蟄(けいちつ)
3月5日〜19日ごろ
土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める時期です。生き物たちは久しぶりに感じるさわやかな風と、麗らかな春の光の中で生き生きとしています。
春分(しゅんぶん)
3月20日〜4月3日ごろ
春分(しゅんぶん)とは昼と夜が同じ長さになる日であり、自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされています。多くの出会いや別れがあり、新生活の始まりなど変化が多いのもこの時期です。
清明(せいめい)
4月4日〜18日ごろ
万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
お花見で見つける「これなんのお花?」
「キュウリグサ」
2㎜程度の小さい水色の花弁と、中心部の黄色が特徴のお花。キュウリに似たにおいがすると言われています。花言葉は「真実の愛」「小さくても夢は大きい」など。

「ノゲシ」
タンポポに似ているけど、それにしては背が高すぎる…というお花があったら、おそらくこれです。50㎝~100㎝ほどの高さがあり、太い茎が特徴です。葉や茎を切ると白い乳液が出ます。花言葉は「旅人」「見間違ってはいや」など。

「アメリカフウロ」
細かい毛が密生する茎の先に、5mm程度の散房状の小さな花を咲かせます。花弁の色は白で、赤みを帯びています。花びらは5枚。葉は先端が赤くなることも。花言葉は「誰か私に気づいて」。

「ハコベ」
春の七草で聞いたことがある人も多いのでは。人が住む環境の近くでよく見られる野草です。地面に平たく這うように葉茎を伸ばしており、7㎜程度の星形の花を咲かせます。花言葉は「追憶」。

「ネジバナ」
公園の芝生広場や里山の林縁で見られる花です。花茎は高さ15~40cmほどで、らせん形に明るいピンク色の花をつけます。花言葉は「思慕」。花茎に花が寄り添う様子から、万葉集で歌が詠まれました。

「コメツブツメクサ」
荒地や畑の縁などで見られます。葉は0.5㎝~1㎝ととても小さく、3~4㎜の黄色い花をつけます。似ている花で「コメツブウマゴヤシ」がありますが、葉に小さいとげがあるのが違い。花言葉は「お米を食べましょう」だそう。
