おおの ひより

月のリズム

2024.09.10

うつわと喫茶のお店、まめぐら/ミカヅキの店主として、何度か綴って来たこちらのコラム
実店舗を仕舞い、早いもので5ヶ月が過ぎようとしています
ありがたいことに残していただいたこの場に、かねてより携わっている内面世界のこと
そこから広がる様々なおはなしを
新たに綴っていけたらと思います

女性であり母でもあるわたしですが
役割には囚われず”わたし"個人として自由に表現できたらと思うので
偏りを愉しんでいただけたらとてもうれしいです


はじめのおはなしは
お店で催していたお話会”月の宴"の中で
わたしが担当した女性の性をテーマとした回『月のリズム』
内面世界とも深く繋がるおはなしで
この時代にとても大切なことと感じるので
こちらでも少しお伝えしようと思います

(絵本 荒井良二 きょうはそらにまるいつき)

女性(性)は、お月さまと深く繋がりがあり、太陽と月でいえば、月の役割を担っているのは良く知られるところです
月の満ち欠けのサイクルと女性の「月のもの」、いわゆる生理周期がほぼ重なっていることも偶然ではなく、自然は生命を育むリズムを女性に刻んだのではないかと思います

フェムケアが当たり前になりつつある今
分かりやすい身体のケアだけでなく、自分の内面を見つめ、
心をケアしながら開いていくことが、本来の『性』を知り、
自分自身の深い本音と繋がると感じていて
この内側からの働きかけは、細やかでしなやかな感性を持つ私たち日本人女性に
とてもしっくりくるもので、又不可欠だとも思うのです

わたし自身、ヨガや瞑想、スピリチュアルとの出会いから内面世界を学び
現実で実践しながら経験として落とし込んで来た確かな感覚があります

そこから感じることは
内面世界の無限の可能性と神秘性は
女性として生まれ刻まれてきた月のリズムを
“心で聴き抱きながら、肉体を使って光を放っていく”ことで、真にその役割を果たしていくということ

つまり、内面からと行動から双方を調和させて育まれるものが本質に戻る鍵になるはず
そんな風に感じています

潜在意識を読むカードリーディングセッションや、ショップでの素敵なものたちのご紹介など、様々な形から『月のリズム』を思い起こせる場をと、わたし自身も創りつづけ奏でながらいます

女性性という柔らかさは、性別を問わず誰の中にもあるもので、年齢や役割、全ての制限を越えて自分の本質を見ていくために使えるものです

この変容の時代にこそ
“月のリズム(女性性)”を暮らしの中で活かせるものとして捉え、取り入れていくことで
本質からの行動(男性性)が呼び起こされ
その先には本当の意味での『個』が尊重される、柔らかな調和があるように思います

言葉にすると難しく感じますが
女性性とは感覚で捉える世界です

暑さが少しだけ和らいだ秋の宵
空に浮かぶお月さまを見上げた時
「わたしは何を感じる?」
まずはそんなことから始めてみると
良いんじゃないかと思っています



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岐阜県岐阜市八幡町13